

第151回●ペリン ~木版印刷~
ペリンを読経するツェチュの様子 先日、ダラムサラで仏教論書の『入菩薩行論』を求めたところ、店主から「いま本型は売り切れて、ペリンしかないけどいいかい」と言われ、思いもかけずペリンを購入することになった。ペリンとは、ペチャ […]
ペリンを読経するツェチュの様子 先日、ダラムサラで仏教論書の『入菩薩行論』を求めたところ、店主から「いま本型は売り切れて、ペリンしかないけどいいかい」と言われ、思いもかけずペリンを購入することになった。ペリンとは、ペチャ […]
マタタビ 6月、レンタカーで軽井沢近くの碓氷峠を通過するとき、妻が沿道に群生する植物に興味を示した。 「ねえ、ねえ、あの葉っぱ、なんか変だよ。数枚だけ白くペンキに塗られたみたいに変色している」 高速道路を運転中ではあるが […]
スタクモ村 8月に催行されたラダック伝統医学ツアーの初日、レ―郊外のスタクモ村を訪れた。幹線道路から5kmほど走り、時代の流れが止まったままのような村に着くと、僕たちツアー一行はのんびりと散策することにした。畑仕事をして […]
問答をする僧侶 ツェンニーの中庭にて 平日の午後2時から4時ころにかけて、ダラムサラのメインテンプルの広場では、ツェンニーの僧侶たちが賑やかに問答を繰りひろげ、彼らを外国人観光客が物珍しそうに見物している。ツェンニー(仏 […]
右遶する巡礼者 左端は筆者 「牛に引かれて善光寺参り(注1)」のごとく、2011年12月、妻の希望でインドの仏跡巡りに出かけることになった。僕は信仰心がないわけではなかったのだが、「眼に見える形が大事なのではなく、心が大 […]
雪解けの水の雫が尾根を下り日本海へ注ぐ。生と死の循環が繰り返される地「出羽三山」 風に耳を澄ませば 仰ぎ見れば澄み切った青空。彼方には灰青の陰影をなす山々が連なり、眼下にはなだらかな尾根が重層する。チシマザサに覆われた斜 […]
下は本物の石 と聞いて、グランドファンクレイルロードや、ドゥービーブラザーズなどを思い浮かべた方、そっちのほうではなく岩石のほうの話ですから、ご注意ください。
ラサ・ジョカン寺の前での五体投地の風景 メンツィカンを卒業し、久しぶりにダラムサラを訪れたときのこと。チベット仏教を学ぶ日本人のS君が「これからお寺で五体投地をしますけれど、小川さんも一緒にどうですか」と誘ってくれた。恥 […]
ビクトルの診察風景 ダウンタウン松本人志のコントに「12か国語を話す男」がある。12か国、それぞれの母国語で次々と話しかけてくる彼らに、アドリブで返答(もちろん適当に)していくというもの。2009年、メンツィカンで研修し […]
桜の咲く小諸の街 昨年、小諸に住んでいたとき、東京からライターさんが取材に訪れ、小諸の魅力はなんですかと問うた。おそらく「自然が豊かで、夏が涼しくて、人が優しくて、温泉があって」というキャッチーな答えを期待していたのだろ […]
メンツィカンの読経風景 2002年 速疾にして勇猛なるターラ菩薩よ 慧眼は一刹那の稲妻のごとくなり 三界の守護尊は蓮華の御顔の 花弁が開きし中より生じたり。 […]
チベット語大辞典 上下巻二冊 日本語大辞典を編纂する過程を描いた映画『舟を編む』を鑑賞しながら、僕はずっとチベットの大辞典『ツィク(単語)・ズ―(庫)・チェンモ(大きい)=大辞典』に思いを馳せていた。 大辞典編纂の起源は […]