

第141回●ボラ ~20年目の理科~
エネルギーについて授業する筆者1993年2月 1年間、「ボラ」とだけ呼ばれ続け、自分の本名を忘れかけたことがある。あれは1992年、北海道留寿都農業高校で理科の講師と舎監を務めたときのことだ。当初、雄大な羊蹄山の麓で、「 […]
エネルギーについて授業する筆者1993年2月 1年間、「ボラ」とだけ呼ばれ続け、自分の本名を忘れかけたことがある。あれは1992年、北海道留寿都農業高校で理科の講師と舎監を務めたときのことだ。当初、雄大な羊蹄山の麓で、「 […]
毎朝夕の読経風景 メンツィカンの1日は朝7時、全校生徒が講堂に集まって薬師如来に帰依し、お経を唱えることからはじまる。しかし、僕が入学した当初、講堂に肝心の仏像はなく、今、振り返ってみると何とも殺風景だったものだ。そんな […]
ハービスプラザの地下道にある滝 大阪・ハービスプラザの地下道が大好きだ。通路に沿って滝が流れ、まるで年中クリスマスのように彩られている。というと少し大袈裟だが、いま振り返るとそんなイメージがよみがえってしまうから不思議な […]
子供の脈診 チベット語の家庭教師ドルマちゃんは、僕のギュースム達成を見届けると、教師としての役目を終えたかのように、2007年12月、ダラムサラからニューヨークに移住した。インドに亡命したチベット難民は1991年の集団移 […]
勉強することが山ほどある… 今、風カルチャークラブでは、中国吉林省・延辺朝鮮族自治州に熱い眼差しを向けているのですが、このたびついに視察を実施する運びとなりました。 延辺は、豆満江を境に南は北朝鮮に接し、東は […]
吹雪の中を進むタシとゾ 北海道の大牧場でアルバイトをしたのは22歳の夏(注1)。生まれてはじめてツナギの作業着に身を包むと気分はすっかり『北の国から』だ。朝4時に起床し搾乳の手伝いがはじまる。僕の仕事は搾乳を終えた牛を順 […]
サンポ・ドゥク 昨年、ダラムサラを訪れた際、製薬工場で指揮を執っている親友のジグメに「サンポ・ドゥクを一握りずつ売ってくれないか」と頼みごとをした。 僕の突然の申し出にジグメは「薬師如来にお供えするのか」と答えると、すぐ […]
自伝を手にするシャンバ シャンバおじさんは僕を見つけると「ちょっと、ちょっと待っていてくれ」と一大事とでも言わんばかりに呼び止めた。そして数分後、紺色の本を5冊も抱えて小走りで戻ってきた。「俺の伝記をジグメが書き上げてく […]
ここを通って! といわんばかりの菜の花ロード 先日、風カルチャークラブの自転車講座に同行した際のこと、参加者の中に元気な妙齢のご婦人(?)達の4人組が参加されていました。とにかく、その仲の良さが微笑ましいのですが、よくあ […]
鏡のようなトルボ湖。そこでは天と地が混ざり合う もう一つの遊牧民族 北・中央アジアの遊牧民というと、多くの人はモンゴルを思い浮かべる。モンゴル高原があり、モンゴル国があり、日本ではモンゴル人力士たちが多く活躍しているし、 […]
文●小原 比呂志 暑さにくらくらするような夏の日、日焼け止めで肌を守り、ぬるいペットボトルを握りしめて街を歩いているとき。ふとそよ風を感じて、見ると横手の木立の中に小さな神社があった、という経験はありませんか? 手水舎か […]
来る4/7(日)「自転車で江戸川・菜の花の海へ」の下見に行った丹羽さんから届いた画像がこれ。 いやあ、すごいです。丹羽さん曰く、「中国・羅平の菜の花畑に匹敵する…」とのこと。 丹羽さんをしてそこまで言わしめる […]