イランたてものめぐり5 シーラーズの古代の巨大神殿

アケメネス朝ペルシアの時代、紀元前6世紀の大神殿ペルセポリスの入口クセルクセス門

アケメネス朝ペルシアの時代、紀元前6世紀の大神殿ペルセポリスの入口クセルクセス門

今回はシーラーズです。ペルシアとイランという言葉がなかなか結びつかないのですが、ざっくりいうと、イランが民族である「アーリア人」から来ていて、ペルシアは、ここシーラーズ周辺の地域を指す「ファールス」から来ているとのことです。
ということからお察しいただける通り、シーラーズ周辺はペルシア発祥の地、ご存知ペルセポリスがある町です。とはいえ町からは車で1時間ほど離れた場所にあります。アレキサンダー大王によって火を放たれ、3日3晩燃え続けたとか。古代の巨大神殿も今は廃墟に近い状態ですが、それでも、立派な柱が天を突き、ペルシアの威信を知らしめる世界各地の民族を示すレリーフ、ゾロアスター教の神をかたどったレリーフなど見所は満載。
現地ではVR(バーチャル・リアリティ)器具が2,3ドルでレンタルされていて、それをつけて廃墟を望むと、かつての色彩鮮やかな壁、屋根、装飾などが目の前に現われるという趣向。お勧めです。

ゾロアスター教の守護神が彫られた壁

ゾロアスター教の守護神が彫られた壁