ブータンのお店の”いま”
前回ブータンに行ったのが1996年の早春。
あのとき、〇〇を買ったお店はどうなっているかな?
いまはどんなおみやげが売られているのだろう?
そんなことを考えながら始まった今回のブータン出張(2025年5月28日~6月6日)。
さまざまな場所で、たくさんの「お店」を見る機会がありました。
ツーリスト向けのお土産屋さん、地元の人たちが買物をする商店、山道の路傍にある小店などなど・・・
到着初日の空港のあるパロと首都ティンプー視察では、ちょっと街歩きをしてみました。
昔あった、木造の伝統建築の建物の一階で食品・日用品を売るタイプのお店はほとんどなくなっていました。
ちょっと寂しい感じがしますが、時代の流れなので仕方がないのかもしれません。
パロのお店
パロのかつては商店街だった場所は、生活用品を売るお店より、観光客目当てのお土産屋さんが多い感じがしました。

マグネットなど、ばらまけるおみやげも多数。右側に吊られているのは八吉祥タシタゲ

ツェチュのチャム(舞踊)で使われる面の置物や経文旗を売っていました。おみやげとして

パロの目抜き通りはお土産屋さんがひしめき、こうした一般商店はマイノリティに。
首都ティンプーのお店
首都ティンプーは、近代化が進み、店舗も例外ではありません。
昔は木造の伝統建築の建物のお店で、さまざまな生活必需品が買えていましたが、いまは専門店が割拠している感じがします。
但し、東京でいう、日暮里の繊維街や秋葉原の電気街のような、専門店が集まる一画はありません。

民族衣装のキラやゴに仕立てる布地。機械織で、手織りより幾分か割安だそうです。

ひまわりの種や乾燥きのこはちょっとしたお土産になる。(カジャ・トムにて)

伝統の技法を取り入れた服や鞄といった布製品を売る「いまどき」のお店

ハイキングに❝連れて行った❝いまどきのリュックサックはシンゲ氏からの贈り物
もちろん、ブータン出張見聞録(1)カジャ・トムに行ってきました。
地方のお店
地方に行ってみましょう。
ブータンの道路にはトンネルがありません。
山の尾根を縫うように道路がつくられています。
いくつか峠/垰(たお)をやり過ごします。
ペレラに差し掛かる場所に、ちょっとした小店を見つけました。

こういう店では、手作りの竹細工が手に入ります。竹を編んだお弁当箱やバターを入れるわっぱ等、お菓子入れになるかも

峠の商店。昭和の駄菓子屋さんの雰囲気があります。ブータンやネパール、インドのお菓子はいかが?
ブムタン谷にはブータン伝統工芸のひとつヤタ織の工房があります。
予め頼んでおくと(有料)、女性の社長みずから機織の実演をしてくれたり、草木染の工程を説明してくれたりします。
でき上った織物を買うこともできますし、ネパールなどからやってきた仏具なども買うことができます。

ヤタ織の工房の女性社長が機織りの実演を見せてくれます(有料)

民族衣装を着てお祭にいってみたい。ホームステイ先で寛ぎたい
まとめ
ブータンのお店を訪問するのは楽しいです。
お土産屋さん然としたところで、ステレオタイプのお土産を探すのも、もちろんワクワクしますが、一般(とおぼしき)お店で、掘り出し物を見つけるのもまた旅の醍醐味。ブータンの地方で作られ、運ばれてきた竹細工の日用品、木の食器などは、つい、衝動買いをしてしまいそう。
布製品や仏具もおもしろいですが、郵便局や、空港のショップで美しい切手や、国王ファミリーが印刷された紙幣などを買うのもまた一興です。