添乗報告記●河西回廊 西安とシルクロード石窟寺院12日間(2017年6月)

添乗ツアー名 ●悠久のシルクロード大走破【第1弾】河西回廊 西安とシルクロード石窟寺院12日間
2017年6月20日(火)~2017年7月1日(土) 
文・写真 ● 中村昌文(東京本社)

「石窟回廊」の3つ石窟を堪能!

シルクロードの重要な街道のひとつ「河西回廊」の別名は「石窟回廊」。5世紀頃から、このルートを通って仏教が東へと伝播するとともに、その教えを広めるために石窟寺院が作られました。このツアーでは、そんな石窟寺院を堪能し、仏教伝来の道を遡りながら唐の都長安(今の西安)から、中華世界の西端である敦煌まで約2000kmの陸路の旅を楽しみました。そんな石窟回廊を代表する3つの石窟を、周囲の自然環境に注目してご紹介します。

「中国のシーギリアロック」麦積山

中国四大石窟にも数えられる天水の麦積山

中国四大石窟にも数えられる天水の麦積山

シルクロードの基点・西安を出発し甘粛省は天水の郊外にある麦積山へ。「天水」は地名の通り水が豊かな地域で、青々とした山林の奥に赤い砂岩がむき出しになった尖がった山が現われます。その名の通り麦わらを積み上げたような姿をした麦積山です。高さ約80m、東西120mほどのむき出しの岩肌に、石窟や大仏が穿たれ、それらを巡る回廊が断崖にへばりついています。表面の砂岩を削って形を作り、その上に粘土を貼り付けて多くの塑像が作られました。今でこそ車道が通っていますが、当時は人里離れた山の中。眼も眩むような高さから、緑の風景を眺めると、かつてこの地で静謐な祈りが捧げられていた風景が目に浮かぶようです。

「黄河に守られた聖地」炳霊寺

黄河河畔の絶壁に彫られた迫力満点の炳霊寺の大仏像

黄河河畔の絶壁に彫られた迫力満点の炳霊寺の大仏像


 蘭州から車で3時間ほど走り黄河の流れをせき止めてできた巨大な人造湖・劉家峡ダムへ。さらに1時間ほど湖畔の道を走り最後に20分ほどモーターボートに乗り換えて、ようやく目指す炳霊寺石窟へ。黄河の流れと険しい渓谷によってイスラム教徒による破壊や盗掘から守られ、貴重な仏像が残されています。特に注目は169窟(特別窟)にある『西秦建弘元年』(西暦420年)という「中国で最古の題記」です。題記とは石窟の由来などを壁に書いたもので、石窟が作られた年代を特定できます。その石窟にある仏像と同じ様式で作られた仏像が他の石窟にあれば、その2つはほぼ同じ年代に作られたと考えることができるので、「題記」はとても重要なのです。ビルの5,6階分にもなる梯子でよじ登った、大仏の頭上に残された169窟の壁画は、1600年の年月を感じさせない輝きを放っていました。

「シルクロードの至宝」莫高窟

砂漠の大画廊と称される敦煌の世界遺産 莫高窟

砂漠の大画廊と称される敦煌の世界遺産 莫高窟


いわずと知れた敦煌の代名詞。「砂漠の大画廊」などとも呼ばれる莫高窟は、まさに茫漠とした砂漠地帯の真ん中に残されています。その規模の大きさ、保存状態、もちろん壁画や塑像の内容も含めて、前の2つの石窟とは比べ物にならないほど素晴らしいのです。極めて乾燥した気候がこの保存状態を作り出したといわれます。確かに緑豊かな麦積山、河のほとりにある炳霊寺に比べ格段に厳しい環境です。しかし一旦、石窟の中に入れば、そこは乾燥も灼熱の太陽も感じない、涼やかな空間。当時の人々は、美しい壁画や仏像を眺めると、そこが極楽浄土であったと錯覚したかも知れないと本気で感じられる時間でした。

悠久のシルクロード大走破【第1弾】

河西回廊 西安とシルクロード石窟寺院12日間 30

10名催行日本語ガイド添乗員早割

シルクロードの起点・西安から西へ。麦積山、炳霊寺、莫高窟など河西回廊の石窟寺院やシルクロード史跡、大自然を訪れます。名物料理や高速鉄道もお楽しみ下さい。
出発日設定2020/09/15(火)
ご旅行代金416,000円~434,000円
出発地東京、大阪、名古屋

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