

第333話 マプチャ ~孔雀~ チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」
「オガワは絶対に信じないでしょうけれど」と強く念を押された上で、つまりチベット独自の風習を外国人のあなたには理解はできないでしょうけれど、という前提のもとで、チベット語教師のツェドル(女性、当時20歳くらい)は顔にゼルパ […]
「オガワは絶対に信じないでしょうけれど」と強く念を押された上で、つまりチベット独自の風習を外国人のあなたには理解はできないでしょうけれど、という前提のもとで、チベット語教師のツェドル(女性、当時20歳くらい)は顔にゼルパ […]
日本人女性と交際していたチベット人は、気がつくと「そうね」「……だわ」など、彼女を真似て日本語が女性化していた。彼にしてみれば、言語に女性言葉があるなどとは夢にも思わなかったようだ。さらに、彼は僕に椅子をすすめながら笑 […]
北インド・ダラムサラの街に早朝、「ボォー、ボォー」というギャリン(チベッタン・ホルン)の重低音が鳴り響いた。それはネチュン寺(第57話)においてクテンによる神降ろし儀式が行われる合図。護法尊ネチュンが降臨するお方をク […]
ラサにはポタラ宮や歴史のある古刹、大僧院など、たくさんの見所がありますが、その精神世界に興味を持ってこの地を訪れる人も多いのではないでしょうか。せっかくチベットへ行くのですから是非その魅力を身近に感じたい。『風のチベット […]
メンツィカン在学中から「俺はもともと暦法学に興味などなかった。卒業したらコンピュータ関係の仕事に就きたいんだ」と言っていた通り、卒業課題である2024年の暦法カレンダーを提出すると、5年間の学業には一切執着せず、さっさと […]
今日は、やめられない止まらない!、チベットのチャンガーモ(甜茶)の魅力をお話ししたいと思います。 「チベットの飲み物」といって「バター茶」がまず思い浮んだ貴方、なかなかいい線いってますね。でも、もう一つチベットの飲み物で […]
添乗ツアー名 ●巡礼シーズンに訪れる 青蔵鉄道で行く冬のラサ7日間 2023年12月28日(木)~2024年1月3日(水) 文・写真 ● 中村昌文(東京本社) 添乗・出張を含めて通算21回目のチベットはコロナ後初めて4 […]
チベット旅行のベストシーズンのひとつである夏。その最大の魅力はなんと言っても人々の敬虔な信仰のパワーを目の当たりにする夏のお祭でしょう。村ごとに行われる競馬祭や収穫祭のような小さなものから、数万人規模の人々が集る大規模な […]
興味深い映像をユーチューブに見つけた。それはメンツィカン学生チメが暗誦試験ギュ・スム(第289話コルワ ~聴聞者~)に挑むドキュメンタリーフィルム「The Tibetan Medical Oral Examination […]
10年に及ぶ学びを終え、いよいよ明日、北インド・ダラムサラを離れて日本へ帰る2009年4月10日、僕はメンツィカン(チベット医学暦法大学)職員室にお別れのあいさつに訪れた。すると別れ際、チュペル校長が真剣な顔で「オガワ、 […]
作家、上橋菜穂子さんの自伝エッセイ『物語ること、生きること』のなかに興味深い記述をみつけた。それは上橋さんがオーストラリアに留学していたときのこと。アボリジニ出身の学生たちはカンニングをすることに抵抗がないことに当初は驚 […]
紅茶キノコ、納豆、ココアブームなど健康法に対する日本人の熱狂性は高度経済成長以降の現象かと思いこんでいたら然に非ず、意外と歴史が深かった。たとえば1680年ころ、海外から輸入されるミイラが万病に効くとして大ブームになり「 […]