

第307話 ベーパン ~蝦蟇(ガマ)~ チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」
かっこいい山伏になるための薬草講座 2015年に戸隠神社で開催した「かっこいい山伏になるための薬草講座」。閃いたタイトルは我ながら面白いと思ったのだが、あいにく山伏は誰も参加してくれなかった。それでも30名近い方が参加し […]
かっこいい山伏になるための薬草講座 2015年に戸隠神社で開催した「かっこいい山伏になるための薬草講座」。閃いたタイトルは我ながら面白いと思ったのだが、あいにく山伏は誰も参加してくれなかった。それでも30名近い方が参加し […]
日本藥学史 2011年、古書店で『日本藥學史』を偶然見つけた。薬学部生時代にはこの本の存在はおろか、「薬学史」という科目の存在すら知らなかったのだから誠に恥ずかしい。「印刷が甚だ困難な時代に出版を快諾せられ」という序言の […]
「ジンカ・ケワ」四部医典の絵解き図より 「喩えるならば、僕はチベット医学界の高見山です」と講演会で自己紹介すると、僕よりも年配者の方々は笑いとともに頷いてくれる。高見山(注1)といえばハワイ出身の大型力士。大相撲界初の外 […]
20歳、1990年の夏、実家のある富山県高岡市から東北大学のある仙台まで600キロの道のりをなぜ自転車で帰ろうと思ったのか、その切っ掛け・動機をまったく思い出せない。それまでまったく自転車に興味はなく、当時はいまほどに自 […]
メンツィカン(医薬暦学院。北インド・ダラムサラ)を卒業し寮生活から解放された2008年研修医の時代、毎朝ヨガ教室に通っていた。といってもそんなに大袈裟なことではなく、たまたま現地に長期滞在していた日本人ヨガ講師がボラン […]
北インドのダラムサラ 2000年の秋、亡命チベット政府がある北インド・ダラムサラで日本映画祭(日本大使館共催)が開催され、多くのチベット人が興味津々に訪れた。すべて英語の字幕がついて6本上映されたと思うが、僕の記憶に残っ […]
夕暮れの森のくすり塾 夏の暑さが増してくると、寝苦しい標高400mの自宅ではなく、冷涼な700mのお店で寝泊まりするようになる。そんな7月10日の夜10時ころ、森のくすり塾のまわりに奇妙な鳴き声が一定間隔で響き渡った。「 […]
ブータン国が2006年に6000m以上の高山への登山禁止を発表したことに象徴されるようにブータンを含めたチベット文化圏には山頂(チベット語でリ・ツェ)を極めるという文化はもともと存在しない。ましてやチベット民衆から崇めら […]
ひときわ魅力を放っている巨樹が近所にある。その名は「大六のケヤキ」。起源は鎌倉時代、源頼朝の時代にまで遡るとされ、12mもある幹回りを見ればさもありなんと納得してしまう。なによりも民家の隣に立っている姿がなんとも自然で魅 […]
チャクポリ医学僧院の歴史はメンツィカン(チベット医学暦法学大学)よりも220年古い。ダライラマ五世の摂政サンゲ・ギャツォが1696年、デプン僧院にあった医学院をポタラ宮が聳えるマルポ(赤い)リ(山)の向かい側のチャクポリ […]
崩落した橋 あの日2019年10月12日、千曲川から3キロ離れた場所に位置する妻の実家で朝を迎えた。台風19号に伴って昨晩から降り続いていた豪雨は止んだけれど、上空にはヘリコプターが旋回し異様な雰囲気が漂っていた。そのと […]
クプチュク チベット医学絵解き図 「カッコウが鳴いたら大豆を蒔け」ということわざを古老から教えてもらっていた。そしてまさに2020年6月10日の朝、目覚めにカッコウの鳴き声を今年はじめて聞いた。「よし、今日、大豆を蒔こう […]