行く前にこれだけは知っておきたい「チベット仏教」

「いつかチベットに行ってみたい。でもチベット仏教は全然わからないし、なんだか難しそう。」
そんな風に思われている方、多いかもしれません。

もちろん、チベット仏教についての知識がなくてもチベットの旅は楽しめますが、お寺などはチベットの大きな見所ですし、人々の生活にもチベット仏教は根付いているので、少し知識を持って行った方がチベットへの旅はずっと面白くなります。

ここではチベット仏教について、チベットへ行く前に最低限これだけは知っておきたいという基本のキを解説します。

法輪と鹿

日本の仏教とどこが違う? チベット仏教のキーポイント

●インド仏教を忠実に受け継ぎました。

日本の仏教とチベットの仏教は伝わった経路と時期が違います。日本には仏教はシルクロード、中国、朝鮮半島を経由して伝わりました。仏教が中国に伝わったのは1世紀ごろ、日本に伝わったのは6世紀。仏教は日本に伝わる前に中国の思想や風習と結びつきました。そのため日本の仏教は中国風にアレンジされているのです。一方、チベットには7世紀にインドから直接仏教が伝わりました。そのため、インド仏教を忠実に受け継いだと言われています。


仏教伝来経路
仏教伝来の道


●密教色が濃いです。

仏や神々の世界を現した砂曼荼羅
仏や神々の世界を現した砂曼荼羅

チベットに仏教が本格的に伝わったころ、インドでは仏教の最終段階である「後期密教」が主流でした。そのためインド仏教の全ての段階を受け継ぎました。密教以前からあった「顕教」は文字で伝えていくことができる明らかにされた教え。一方の密教は口伝でのみ伝えられる秘密の教えです。密教では護摩を焚く、マンダラを描くという儀式によって病気を治すなどの現世利益を得られます。また、後期密教になると性的要素が取り入れられ、男尊・女尊が抱き合った姿の仏様も現れます。チベット仏教に神秘的な側面を感じるのはこのためです。


●土着の宗教も影響しています。

ボン教の呪文が書かれたタルチョ
ボン教の呪文が書かれたタルチョ

チベットに仏教が伝わる以前には、ボン教と呼ばれる土着の宗教があり、その特徴は自然神の信仰とシャーマニズムです。仏教がチベットに広がる過程で、ボン教の神様や儀式などを取り入れて、ボン教とうまく折り合いを付けました。現在でもチベット仏教にはボン教の要素を見ることができます。例えば五色の祈りの旗「タルチョ」に書かれている呪文、寺院で香草(サン)をたく習慣もボン教に由来していると言われています。


●「輪廻転生」を信じています。

生と死を繰り返す6つの世界を描いた六道輪廻図
生と死を繰り返す6つの世界を描いた六道輪廻図

チベットでは「死んでも魂は生まれ変わる」という輪廻転生が信じられています。どんなに憎い相手でも、たとえ虫けらであっても、前世では自分の母親だったかもしれない。チベット人はそんな風に考えて人にやさしく接し、殺生を嫌います。また、来世に何に生まれ変わるかは現世の行い次第です。だからチベット人たちは良い行いを心がけています。そして、ダライ・ラマなどの一部の高僧が亡くなると、生まれ変わりの者を探して後継者とするのです(化身ラマ制度)。




これだけは知っておきたい「4大宗派」

現在、チベット仏教には大きく分けて4つの宗派があります。チベット旅行中はこれらの名前を良く聞くので覚えておくのがお勧めです。

ゲルク派

最も大きな宗派。ダライ・ラマをトップとする。開祖はツォンカパ。戒律を重視し、僧侶の妻帯を禁じている。

ニンマ派

最も古い宗派。開祖はインドの密教行者グル・リンポチェ。ボン教の影響が色濃い。妻帯する人もいる。

サキャ派

13世紀にモンゴルへの布教に成功して後ろ盾を得、チベット全土を支配していた。化身ラマ制度ではなく世襲で継承している。

カギュ派

化身ラマ制度を始めた宗派。多くの分派に別れている。密教色が濃い。


これだけは知っておきたい「チベット仏教界の聖人」

チベットでお寺などを見学していると、ガイドの解説の中にこれらの聖人にまつわる話が本当によく出てくるので、是非覚えておきたいです。

ソンツェン・ガムポ

ソンツェン・ガムポ

チベットを初めて統一した国王。仏教の導入を進めた。観音菩薩の化身とされる。(7世紀)

グル・リンポチェ

グル・リンポチェ

チベットに密教を伝えた行者。ニンマ派の開祖。目を丸く見開いて、口ひげがあるので、比較的わかりやすい。(8世紀)

ツォンカパ

ツォンカパ

ゲルク派の開祖。墜落していた仏教界を改革した。黄色いとんがり帽子がトレードマーク。(15世紀)

歴代ダライ・ラマ法王

ツォンカパ

ゲルク派のトップ。17世紀、5世の時代にモンゴルの後ろ盾を得て政治的にも力を持ち、チベットを統一。その後、歴代ダライ・ラマがチベットを治めた。観音菩薩の化身とされる。

これだけは知っておきたい「神様・仏様」

チベットには日本と共通する神仏も多いですが、ここではチベットで特に人気のある神仏とチベットならではの神仏を紹介します。

観音菩薩

観音菩薩

チベットで一番人気。慈悲の菩薩。チベット語ではチャンレースィ。観音菩薩の真言(尊格ごとに決まっている祈りのフレーズ)は「オンマニペメフム」。

ターラー菩薩

白ターラー

女尊。チベット語でドルマ。白ターラーと緑ターラーが一般的。天災・事故から守ってくれる女尊として人気がある。

弥勒菩薩

弥勒菩薩

未来仏。お釈迦様が亡くなってから56億7000万年後に現れるとされる。チベット語でチャンパ。腰掛けた姿が多い。

護法神たち

パンデン・ラモ

仏教(仏法)を守る神々。ヒンドゥ教やボン教から取り入れられた。代表的な尊格は四天王、大黒天、吉祥天(パンデン・ラモ)など。パンデン・ラモはラサの守り神として信仰を集めている。

守護尊たち

ヤマンタカ

お寺や僧が選ぶ守りの尊格のこと。恐ろしい姿をした密教経典のご本尊から選ばれることが多い。男尊・女尊が抱き合った姿が多い。代表的な尊格はカーラチャクラ、ヤマンタカ、ヘーヴァジュラなど。



ここにご紹介したのは、チベット仏教のごくごく一部です。より詳しい内容はチベット自治区にご旅行されるお客様にプレゼントしている特製ガイドブック『観光のしおり』に掲載しております。チベット自治区の見所解説やチベット仏教について、神様仏様ガイド、歴史、衣食住、旅のチベット語(ラサ語)など旅に役立つ情報をコンパクトにまとめているので、これを読めばチベットの基本を理解できます。ご出発前に最終日程表と合わせてお渡しします。


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