
まずは下絵の書き方の基礎を学びます
先月のチベット出張中、シガツェでタンカ(チベット仏教の仏画)の専門学校を訪れる機会がありました。
校内は2つのクラスに分かれていて、1つ目のクラスでは下絵の描き方、2つ目のクラスでは彩色の技法を学んでいました。タンカは、仏教理論に基づいて構図や幾何学的配置が決められていて、尊格(仏像)ごとに決まった見本があります。学生たちは定規を使いながら、その見本とそっくりに描く練習を黙々と続けていました。
30人ほどのクラスは年齢も性別もさまざま。でも、皆さんの真剣な眼差しがとても印象的でした。自分のキャンバスと見本を交互に見比べながら、一筆一筆を大切に描いている姿は、静かな情熱に満ちていました。
後日、ラサのバルコル(ジョカン寺周辺の環状バザール)を歩いていた時、店番をしながらタンカを描いている方たちを何人も見かけました。
「きっと彼らも、ああいう学校で基礎から学んだんだろうなぁ」と思うと、バルコルの風景にも新たな見方ができました。
(注)今回旅行会社向けの視察旅行で特別な許可を得て訪問しました。一般には公開されていない施設です。

下絵には構図や長さなど幾何学的にきちんと決められています

彩色方法を学ぶクラス
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