

チベットの「信仰と現実の衝突」を描く『羊飼いと風船』が1月22日から公開
世界的に注目されているチベット映画界を牽引するペマ・ツェテン監督の作品『羊飼いと風船』が、1月22日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショーされます。 『羊飼いと風船』予告編 <『羊飼いと風船』ストーリー> […]
世界的に注目されているチベット映画界を牽引するペマ・ツェテン監督の作品『羊飼いと風船』が、1月22日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショーされます。 『羊飼いと風船』予告編 <『羊飼いと風船』ストーリー> […]
2020年11月23日 暗誦する筆者 四部医典の暗誦儀式「ギュ・ニ」を開催するにあたり、暗誦の立会人をどうするか悩んでいた。メンツィカンで開催されるギュ・スムでは、大学の先生が5人がかりで立ち会い、つまり審査にあたる。 […]
マンダラ マンダラ(曼荼羅)の呼称は日本ではきわめて抽象的に用いられている。たとえばチベットの仏画全般を総じてマンダラと呼んだり、円と四角を組み合わせたマンダラ風の現代絵画もまたマンダラと称されることがある。そのマンダラ […]
「ディケ(この言葉を)、ダクギ(我が)、トゥーパ(聴いた 注1)、トゥ・チク(時)、ナ(場)。」 薬王城タナトゥク 八世紀に起源を有する『四部医典』はこの一節「我がこの言葉を聴いた時、場とは」で幕を開ける。法が成立するた […]
残暑厳しい9月4日、薄着のまま店の駐車場へ出かけた。駐車場は店から約80m高低差30m離れたところにあるため管理を怠りがちになってしまう。なにしろ上田市で(当時)コロナのクラスターが発生しているために来客の気配すらない […]
日本におけるチベットのイメージは1904年に出版された (1901~02、1913~15年チベットに滞在)の『チベット旅行記』によって形成されたといえる(注1)。慧海が出版した当時、具体的には日露戦争がはじまった年、日本 […]
護法神 かつてチベット政府は決定しがたい国の大事などを定める際にセンディルと呼ばれる神託を用いてきた。別個の答えを書いた複数の紙を一つずつツァンパ(大麦粉)を練ったもの(セン 注1)のなかに丸めこんで(ディル)同じ大きさ […]
メンツィカン(インド・ダラムサラ)同級生 チベット語でニョンパは狂人・変人という意味だが、人称語尾のパが抜けてニョンになると尊敬の念がこもり「学問(仏教)を極めた浮世離れした人」といった語彙になる。おおよそ肯定的な文脈で […]
チベット料理レストラン タシデレのモモ モモ、いわゆるチベット風の蒸し餃子にかけるチベット人の気合いは凄い。 たとえば過酷なヒマラヤ薬草実習の最終日の御馳走はモモと決まっていた。その日だけはモモ作りのために学生が5、6 […]
コロナウイルスの感染拡大に伴い「チベット医学ではどのように対処しますか」と期待を込めて質問される機会が多い。そこで今回はチベットにおける伝染病の歴史について整理しておきたい。 八世紀に編纂された『四部医典』には伝染病にあ […]
夏になるとヒマラヤの山々を駆けめぐりひたすら薬の原料となる薬草を採取した。学生寮ではひたすらメンツィカン(チベット医学暦法大学)の学友たちと朝から晩まで苦楽をともにした。卒業試験では60名近いチベット人に囲まれた真ん中に […]
チベット社会には思春期特有の第二次反抗期が存在しないことに僕はあるとき気がついた。日本では中学高校生になると親とあまり口を利かなくなり、一緒に出かけることを嫌う傾向がある。同学年や先輩後輩にはめっぽう気を使うが、馴染みの […]